白馬岳で北アデビュー(1)

白馬岳に行ってきた。
7月の14,15,16と白馬岳に友人と行く予定を立てた。
出発は13日の金曜日。夜行で行く事を前提に調べると、ムーンライト信州という夜行列車か、京王バスかアルピコ交通の夜行バスという選択肢になった。
結局なんやかんやしてるうちにアルピコ交通しか取れなくなり、さわやか信州号というバスに乗ることになった。(ちなみに京王バスのほうが安くて早い)
4列シートなのでお世辞にも広いとはいえなかったが、乗り物に乗ると眠くなるタイプなのであまり気にせず熟睡した。正直途中休憩で止まるたびに目が覚めるくらいで、その他の記憶がほぼ無い…。

そんなこんなで白馬町バス停に到着。徒歩2,3分で白馬駅の場所にある。白馬駅からは30分おきくらいに出ているバスで猿倉まで行ける。
天気は小雨がポツポツ降っている状態で、これからどう転ぶかよくわからない状態。予報では昼から夕方にかけて雷雨になり、その後は好転するということだった。

猿倉山荘で登山計画書を提出する。僕らが行くのは猿倉~白馬(泊)~蓮華温泉(泊)~栂池というコースで、ちょっと変なコースどりなのでその辺を突っ込まれた。

あとは水だけ汲み、小雨が降る中出発する。雨のせいか川の水量が多い。登るに連れて登山道も小川のようになったりしている。
雨が強くなってきたか…と思っていたら白馬尻小屋が見え、その前には雪渓が広がっている。大雪渓目前で降らなくてもいいじゃないか、と思ったが、大雪渓では休憩を取らないほうよさそうなので、ここで雨宿りがてらの休憩はいいタイミングなのかもしれない。

小ぶりになったのを見計らって出発。少し登り、チェーンアイゼンを付ける。軽アイゼンでは効かないという情報もあれば、軽アイゼンで十分という情報もあり悩んだものの、結局はチェーンアイゼンとダブルストックでなんとかなるだろうと踏んだ。結果的にはこれで十分だった。ただ大雪渓を下るのであれば、ちゃんとしたアイゼンが必要だと思う。
最初は視界が悪かったものの、登るに連れて靄も晴れてきた。噂通りでかい岩がゴロゴロしていて、なかなかすごいところだと思い知った。実際半分を過ぎた頃に落石があり、2,30cmの岩が弧を描きながら、自分が5分前にいた辺りに突っ込んだのを見た時はゾッとした。幸いけが人は出なかったようだった。
大雪渓を登り切ったところにある岩峰跡で しばし休憩。珍しく友人の方が疲れていた。

その後小雪渓のトラバースを渡り、お花畑についた頃にまた天気が悪化。ゆっくり花を撮影できる状況じゃなかった(接写しても強風でブレブレだし)ので、そのまま登り白馬岳頂上宿舎に到着した。

それにしてもレインウェアの撥水性がひどい状態で、かなり体が濡れていた。以前Nikwaxで洗った際に、撥水剤をケチったのが裏目に出たようだ…。普通に水を吸うのでなかなか乾かないし、山行通してストレスになった。

ともかく受付を済ませ、テント設営してからゆっくりすることにする。しかしテン場はかなりの強風が吹き荒れている上にペグが効かずに四苦八苦。そんなこんなで苦戦してちょっと気を抜いたと同時に突風が吹き、次の瞬間にハイライトは糸が切れたスポーツカイト見たいな感じで飛んでいった。まさに( ゚д゚)ポカーンという感じで風に流され、斜面を転がり上がるテントを見ていたが、ハッと気がついて慌てて追いかけなんとか回収できた。しかし、テントをよく見るとフロアからポールが一本突き出ていて、屋根部分には細かい穴が広範囲にいくつか開いている…。
ぐったりしながら、友人に手伝ってもらいテントを固定、設営し終わり、小屋の食堂で食事を取ることにした。

二人共結構疲れていたのか、普段なら絶対頼むであろうビールも頼まずうどんをすすっていた。まあ友人はその後カレーも食っていたけど(笑)
しばらく休憩していると外が明るくなってきたことに気づき、一旦テントに戻ることにした。しかし戻るとまた風にやられて半壊してるハイライトの姿が…。膝から落ちそうになるのを堪えて、とにかく重い石に張り綱を掛けて飛ばないように固定した。だが気づくとポールが一本足りない。ハイライトはX状に長いポールを交差させ、短いポールを一本真横に指すのだけど、そのポールがない。そんな遠くに吹っ飛ぶようなものでも無いのに…。結局このポールは最期まで見つからなかった。

ちなみに友人はおそらくテン場で唯一のフロアレスシェルター。Gatewood Capeを使っていた。見るからに不安定だったが、一応朝まで建っていた。

その後は雨も強風もやみ、すこし周辺をふらふらして写真を撮ってみたり。仮眠から起きた友人とビール飲みながら話してると、また雨が降ってきたのでそれぞれのテントに戻った。18時~19時頃にはイヤホンを耳に突っ込み、起きたら雨がやんでることを祈りながら寝た。

“白馬岳で北アデビュー(1)” への1件のコメント

  1. asarisan より:

    ゲトウドが布団圧縮袋みてぇ・・・。この居住スペースで人体が収まる不思議。でも雨漏りも吹き込みもなく快適だったな。bivyとの組み合わせは最強かも。

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