甲斐駒ケ岳 （日帰り黒戸尾根）

南アルプス甲斐駒ケ岳の黒戸尾根を登ってきた。言わずと知れた日本3大急登の1つ。その中でも一番きついという話をよく聞く黒戸尾根。元々の予定では一泊二日のテン泊の予定だったけど、台風が近づいてきて日曜の天気が崩れそう。予定を変えて乾徳山でも行こうか、と思っていた所、日帰り黒戸尾根というのも浮かんでしまった。Twitterのフォロワーさんも行ってたし、ここは1つやってみるか！

ということで、車に乗って尾白川渓谷の駐車場。2,3時間は寝れたが、ちょっと胃の調子が良くない。一応胃薬を飲んでおく。 駐車場は7割くらい埋まってる感じで、登山者で賑わっていた。晴れてるけど、雲も大きく曇り時々晴れという感じになりそうだ。 出発は6時ちょっと前。10時間前後で戻ってこられるといいかな。

神社で安全登山をお願いして、吊り橋を渡ってスタート。

吊り橋大好き。下に見える川もとてもきれいだった。

1時間ほど歩いて笹の平分岐。時間が書いてある標識はこれ以降見なかったと思う。帰りにこの標識を見てがっくりした。

ガスってる。湿気は酷いが、気温はそこそこ。

突然地面が動いたと思ってびっくりした。でっかいヒキガエル。赤いのは保護色かな？

刃渡りは思ったより高度感もなく、普通に通過。

甲斐駒のはしごは、どれもしっかりしてた。地味に体力を削られるけど。

きれいな光景だったけど、周りにロープやテープが多く、写真にも入ってしまった。

5合目小屋跡地。この前後は数少ない下り。ちょっと休憩。

この橋はちょっと怖かった。

七丈小屋。おもったよりきれい。非宿泊者は水100円、トイレ200円。この日の翌日台風が接近して大雨の予報だったためか、宿泊はできなかったようだ。下山時におじさんが断られてた。お仲間がかなり体力を消耗してたようだったけど、無事下山できたんだろうか？

ここまで来る途中に、行動中に飲もうと思ってたアミノバイタルのボトルを車に置き忘れてきたことに気付いてがっくり。
この辺で昨夜の寝不足の影響か、疲れが一気に出てきた。しばし休んで再スタートするが、撤退も選択肢に入れておく。

山頂近辺が見えてきた！

雲が多くてよくわからないが、鳳凰かな？

よく写真で見るあれ。思ってたより高かった。基本的に鎖場には足場が付けられていて、落ち着いて登れば危険は少ないと思う。

持ち手側が刺さってると、抜くとき大変なんじゃないか？とかどうでもいいことを考えた。

もう一息！

登頂！もう限界…

展望ナシ！山頂は結構人が多い。北沢峠側から来た人は割と元気。
やっぱり体調がいまいちだったせいか、食欲もあまりわかず。おにぎり一個とゼリーだけ食べておく。

下山してます。ひたすら下り下り。

足が棒のようだ。笹の平辺りからひたすら下って、もう少しかなと思ってたら上で見た看板…。その場で休んでた人と苦笑い。下半身全部痛いくらいになって、開き直ってストック出して走って下った。

やっとのことでゴール！

そんなこんなで、日帰り黒戸尾根をなんとか完歩。往路 6時間15分、復路 4時間50分。合計 11時間05分の長丁場だった。も少し体調が良ければ10時間切れたかな？（トレランのトップクラスの人は2時間台で走るらしい）

体力的にはやっぱりきついし、はしご、鎖場も多いので10時間位の登山経験はあった方がいい。膝や足首に不安がある人も、下りが結構長いので要注意。

コースはアスレチックなところが多く、（最後の下り以外は）飽きることもなく歩けた。手を使うことが多いので、手袋があると楽。頂上の展望がなかったのが残念だったけど、まあまた登りに来よう。今度はテント担いでのんびり一泊したいな。

そういえば今回はなんだか同じくらいのペースで歩く人が結構いて、抜きつ抜かれつとなかなか楽しかった。10歳くらいの女の子が両親引き連れて歩いてたけど、結局自分より早かったな～。