山梨県 鳥屋山

山梨県 鳥屋山

お泊りシノギングのショートシノギングで行ったコースがなかなか良かったので、周辺もちょっと歩いてみたいな、と思い歩いてきた。
予報は晴れだったけど、朝は曇り。そのおかげかそこまで冷え込まなかったようだ。電車でウールロンTにクイックハラマキ、ツヅラヲリ、その上にユニクロULダウンを着てたらちょっと暑かった。

梁川駅から月尾根自然の森キャンプ場前を通過し、倉岳山登山口もスルーし、林道が東向きになってちょっとした辺りからおもむろに山に入る。
ここらがショートシノギングの出口で、最初はそれを遡るように登っていく。

2週間前には紅葉真っ盛りだったのが、今はもうだいぶ色味のない初冬の山になっている。白い息を吐きながら、サクサクと枯れ葉を踏み登るのは気持ち良い。この時期の里山歩きが一番好きだ。

わかりやすい登りで、たまにテープもあるので方角だけちょこちょことチェックしながら淡々と登る。一度人と登った場所を、別の機会に一人で登るとまた印象が変わる。音の数や、目の着くポイントが違ってまた新鮮だ。

集合写真を撮ったポイントを過ぎ、ここからは未体験ゾーン。少し行ったところに平らな場所があり、木も多いからハンモックが張れる…いやちょっと気が太すぎるか?とか考えてしまう。

メイン登山道の合流地点でもある鳥屋山(トヤ山)の手前は傾斜も急で、ゴツゴツした岩もあり足場が悪い。山頂にはロープが張ってあり、なんだろうと思ったが、下りで使うには危険なのでその周知のためのものだろう。
山頂手前では西に倉岳山の尖った山頂が見えていたが、そちらには行かず東へ向かう。左手は針葉樹、右手は葉が落ちきった広葉樹林が広がる。
少し歩いて南側に張り出した広い尾根があり、そこにある751.2の三角点をちょっと見物に行ってみた。傾斜もゆるく木も適度にあるので、ここでハンモックを張って昼飯を食べることにする。

駅を離れてからここまで人に会ってなかったが、ここでカメラを持ったお兄さんに遭遇。三角点ハンターだろうか。物珍しげな目で見られたが気にしない。
この日はキムチ鍋を食べ、最後に塩むすびを突っ込んで雑炊にした。体が温まる。寒いので昼寝とかはせずに、少し休んで撤収…したつもりだったがなんだかんだ2時間経っていてびっくりした。

さて登山道に戻り少し東へ。先へ進むと818mの舟山があるが、その手前の727ポイントから北へ向かい713ピークを目指す。ちょっと地形がわかりにくいが、東から西へ下る傾斜を、北へ向かってトラバースすると713ピークに着く。

ここからはあまり人も入ってなさそうな雰囲気。北西、北、北東と3つ尾根が伸びてるが、北東へ下って登山道に合流するルートを選んだ。
地形は難しくないが、とにかく枯れ葉で足場が滑り、慎重に下ることに徹した。ふかふかすぎるのも困ったものだ。
静かで人気のない山は、順調なときは心地いいが少しの不安を感じると途端に心細くなる。時々葉が落ちた木の向こうに見える町並みを見てホッとしたりもする。

正午過ぎから晴れて日が差すようになった。気温も上がり、山の雰囲気も温かく感じる。下るにつれて針葉樹が混じり、隙間から日差しとともに広葉樹の枯れ葉がサラサラと降ってくる。
傾斜が緩み、広くなった辺りで駅への標識が見えて登山道に合流した。ここからはサクサクと標識に沿って歩くのみ。涸れ沢沿いを15分ほど歩いて車道に出た。日曜の午後、のどかな住宅街を歩き、駅までのんびり歩いて今日の山歩きはおしまい。いい山歩きだった。

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