新穂高~双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳 3日目

3日目

2:00頃起床。
トイレ、朝食、撤収。
撤収時にフライシートとポールをつなぐ、ベルクロテープ部分がちぎれた。しかも2箇所。
後々見たらシームテープでくっついてたのが、経年劣化で剥がれただけだということがわかった。

気を取り直して撤収を済ませて、新穂高温泉へ向かう。
天気は曇り。ガスで視界も悪い。
帰りは稜線へは出ずに、巻道で双六山荘へ向かう。 続きを読む

新穂高~双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳 2日目

2日目。
2時前にトイレに行きたくなって目が覚めた。外に出ると星空が広がっている。持ってるデジカメで星空写真にチャレンジしたものの、性能不足でろくに映らず。ここでのバッテリー消費を後に悔やむ。

もう少し寝ようかと思ったが、撤収が遅いので朝食(時間的には普通は夜食だ)を食べて出発することにする。この分なら双六岳山頂で朝日を拝めるはず。 続きを読む

新穂高~双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳 1日目

わずかな夏休みを利用して北アルプスへ行ってきました。雲ノ平に行きたかったけど、日程に無理があるので、新穂高から入って水晶岳まで行くコースにしました。雲ノ平も見えかもしれないし。 続きを読む

白馬岳で北アデビュー(2)

※悪天候のため写真が殆ど無いです。

23時ころに目を覚ますと、残念ながら雨は強くなっていた。風も強く吹いていて、時々テントが揺れ結露が顔にかかる。ライトで照らしてみるとテント内部も結構濡れているので、テント内を整理して濡れると困るものは防水パックライナーに突っ込む。今回は珍しくシュラフカバーを持ってきていてよかった。

また軽く寝て3時に起きる。なんだか普通に天井から雫が落ちている。とりあえず早茹でペンネを作って食べる。不味い上に量が多い…。二度目だけど、いまいちうまく茹で上がらないのはなんでだろう?

外では人の声と撤収の物音がしてる。早めに撤収して蓮華温泉に向かう予定だけど、正直このテントにもう一泊はきついなと考えていると、雨はまた強くなった。友人と話してもう1時間様子を見ることにした。とりあえず装備は全てザックに詰め込み、行動着を着込んで待機。全部片付けて明るい中で見てみると、どんどん水が落ちてくる。一緒にテンションも落ちてくるので、雨が弱まったのを見計らって撤収することにした。
そして最後にテントを防水サックにつめようとちょっと力を入れると、防水サックの巻くところからブチッという音が…。見ると半分ほどちぎれている。なんかもう心が折れた。

そんなこんなで友人と話して今後の方針を決めた。とりあえず白馬岳に登頂する。その後はどうせ自分たちの装備で大雪渓を下るのはきついので、白馬大池までいき天候の回復が見込めなければ栂池に下りることにした。

歩き始めるも視界が悪く、気付いたら白馬山荘がどーんと見えてびっくりした。一旦中に入りまたすぐ出発。テンションはガタ落ちだが、体調は割と良い。
白馬山頂では人が順番待ちをして、互いに撮影しあっていた。僕らも撮ってもらったり、撮ってあげたり。とりあえず白馬岳に登ったということにはなった。

その後は花や雷鳥を見ながらの下山。雨は時々止むものの、レインウェアは脱げない。ストックを持ってるせいで水が肘の方に入り込み、アームカバーもびしょ濡れになっていた。ただウールのせいかそれほど冷たさは感じなかった。

突然景色が開けて白馬大池に到着。天気予報が黒板に書いてあったが、あまり芳しくない。というか自分的には完全に下山モード。ポカリを買って栂池方面に向かうが、乗鞍岳への道が岩だらけの登りでとてもキツイ。友人が先に行ったので、一人で弱音を吐きながらマイペースに登り切った。しかし登ったと思ったら、今度は雪の下り坂。今回一番怖かったのがここだった。一度転んで滑り落ちそうになったが、ロープを掴んで何とかセーフ。初老の人の歩き方を真似たら、割と安全に下りることが出来た。やっぱり経験値不足だと痛感。

天狗原についた頃には雨もやみ、ようやくレインウェアを脱ぐことが出来た。天気も回復してきたようだけど、もう未練はない。黙々と下山。ツアー客と、ぬかるんだ地面に苦しめられつつも栂池山荘に到着した。

ビールで労い、ロープウェイ、バス、特急あずさと乗り継ぎ帰路についた。家に帰った後、ナルゲンボトルが無くなっていることに気づくというダメ押しがあり、自分の登山歴でワーストな山行となったとさ。

白馬岳で北アデビュー(1)

白馬岳に行ってきた。
7月の14,15,16と白馬岳に友人と行く予定を立てた。
出発は13日の金曜日。夜行で行く事を前提に調べると、ムーンライト信州という夜行列車か、京王バスかアルピコ交通の夜行バスという選択肢になった。
結局なんやかんやしてるうちにアルピコ交通しか取れなくなり、さわやか信州号というバスに乗ることになった。(ちなみに京王バスのほうが安くて早い)
4列シートなのでお世辞にも広いとはいえなかったが、乗り物に乗ると眠くなるタイプなのであまり気にせず熟睡した。正直途中休憩で止まるたびに目が覚めるくらいで、その他の記憶がほぼ無い…。

そんなこんなで白馬町バス停に到着。徒歩2,3分で白馬駅の場所にある。白馬駅からは30分おきくらいに出ているバスで猿倉まで行ける。
天気は小雨がポツポツ降っている状態で、これからどう転ぶかよくわからない状態。予報では昼から夕方にかけて雷雨になり、その後は好転するということだった。

猿倉山荘で登山計画書を提出する。僕らが行くのは猿倉~白馬(泊)~蓮華温泉(泊)~栂池というコースで、ちょっと変なコースどりなのでその辺を突っ込まれた。

あとは水だけ汲み、小雨が降る中出発する。雨のせいか川の水量が多い。登るに連れて登山道も小川のようになったりしている。
雨が強くなってきたか…と思っていたら白馬尻小屋が見え、その前には雪渓が広がっている。大雪渓目前で降らなくてもいいじゃないか、と思ったが、大雪渓では休憩を取らないほうよさそうなので、ここで雨宿りがてらの休憩はいいタイミングなのかもしれない。

小ぶりになったのを見計らって出発。少し登り、チェーンアイゼンを付ける。軽アイゼンでは効かないという情報もあれば、軽アイゼンで十分という情報もあり悩んだものの、結局はチェーンアイゼンとダブルストックでなんとかなるだろうと踏んだ。結果的にはこれで十分だった。ただ大雪渓を下るのであれば、ちゃんとしたアイゼンが必要だと思う。
最初は視界が悪かったものの、登るに連れて靄も晴れてきた。噂通りでかい岩がゴロゴロしていて、なかなかすごいところだと思い知った。実際半分を過ぎた頃に落石があり、2,30cmの岩が弧を描きながら、自分が5分前にいた辺りに突っ込んだのを見た時はゾッとした。幸いけが人は出なかったようだった。
大雪渓を登り切ったところにある岩峰跡で しばし休憩。珍しく友人の方が疲れていた。

その後小雪渓のトラバースを渡り、お花畑についた頃にまた天気が悪化。ゆっくり花を撮影できる状況じゃなかった(接写しても強風でブレブレだし)ので、そのまま登り白馬岳頂上宿舎に到着した。

それにしてもレインウェアの撥水性がひどい状態で、かなり体が濡れていた。以前Nikwaxで洗った際に、撥水剤をケチったのが裏目に出たようだ…。普通に水を吸うのでなかなか乾かないし、山行通してストレスになった。

ともかく受付を済ませ、テント設営してからゆっくりすることにする。しかしテン場はかなりの強風が吹き荒れている上にペグが効かずに四苦八苦。そんなこんなで苦戦してちょっと気を抜いたと同時に突風が吹き、次の瞬間にハイライトは糸が切れたスポーツカイト見たいな感じで飛んでいった。まさに( ゚д゚)ポカーンという感じで風に流され、斜面を転がり上がるテントを見ていたが、ハッと気がついて慌てて追いかけなんとか回収できた。しかし、テントをよく見るとフロアからポールが一本突き出ていて、屋根部分には細かい穴が広範囲にいくつか開いている…。
ぐったりしながら、友人に手伝ってもらいテントを固定、設営し終わり、小屋の食堂で食事を取ることにした。

二人共結構疲れていたのか、普段なら絶対頼むであろうビールも頼まずうどんをすすっていた。まあ友人はその後カレーも食っていたけど(笑)
しばらく休憩していると外が明るくなってきたことに気づき、一旦テントに戻ることにした。しかし戻るとまた風にやられて半壊してるハイライトの姿が…。膝から落ちそうになるのを堪えて、とにかく重い石に張り綱を掛けて飛ばないように固定した。だが気づくとポールが一本足りない。ハイライトはX状に長いポールを交差させ、短いポールを一本真横に指すのだけど、そのポールがない。そんな遠くに吹っ飛ぶようなものでも無いのに…。結局このポールは最期まで見つからなかった。

ちなみに友人はおそらくテン場で唯一のフロアレスシェルター。Gatewood Capeを使っていた。見るからに不安定だったが、一応朝まで建っていた。

その後は雨も強風もやみ、すこし周辺をふらふらして写真を撮ってみたり。仮眠から起きた友人とビール飲みながら話してると、また雨が降ってきたのでそれぞれのテントに戻った。18時~19時頃にはイヤホンを耳に突っ込み、起きたら雨がやんでることを祈りながら寝た。