小屋番三六五日

この本は山と渓谷の連載を書籍化したもので、55の山小屋の主人やスタッフが5ページずつエッセイを書いている。 日に数百の人が訪れるような小屋もあれば、人が来ない日がある小屋もある。書いてあることはもちろん山小屋のことだが、その内容は様々。小屋を立てる苦労、ボッカの大変さやトイレの問題。山との関わり方、家族との関わり方。どの話も身に沁みる。

山の自然を守りながら、人にも楽しんでもらうと言う難問にどれだけ心と体を費やしてるんだろうか。この本に書かれているのはその一端だろうけど、想像するだけで頭が下がる。

この本は2008年発行で、今の僕ら世代の登山ブームの直前に出版されている。本の中には登山者に対する苦言も少なくないが、果たして自分は山とそこを守っている方々にきちんと敬意を表せてるのかと考えてしまった。

最近読んだ山本 2013年7月

今回は最近読んだ山系の本をご紹介。 続きを読む

ウルトラライトハイキング

ウルトラライトハイキング

ウルトラライトハイキング」を読んでみた。

Hiker’s Depotにも以前お世話になったし、やっぱり気になるウルトラライトハイキング。山を登りはじめた頃は、友人に軽さより使い勝手だよね、とか言っていたけど、膝痛めてからは逆になったな…。 使い勝手は工夫で改善できるからいいや、という心構えになりつつある。

この本の内容は、ある程度ULな思想に触れたことがある人からみれば、当たり前のことばかりの入門書なんだろう。僕はなんだか中途半端に入れた知識ばかりだったので、へーと思う事が多く面白かった。 こうするべきだ!という本ではなく、こういう考え方もあるよ、というスタンスの本なので、気軽に読んで好きなところを取り入れればいいと思う。 この前山に行くバスの中で見かけた、70Lザックを重そうに担いでいた人に見せたら、どういう感想が出るのか聞いてみたい。