小屋番三六五日

この本は山と渓谷の連載を書籍化したもので、55の山小屋の主人やスタッフが5ページずつエッセイを書いている。 日に数百の人が訪れるような小屋もあれば、人が来ない日がある小屋もある。書いてあることはもちろん山小屋のことだが、その内容は様々。小屋を立てる苦労、ボッカの大変さやトイレの問題。山との関わり方、家族との関わり方。どの話も身に沁みる。

山の自然を守りながら、人にも楽しんでもらうと言う難問にどれだけ心と体を費やしてるんだろうか。この本に書かれているのはその一端だろうけど、想像するだけで頭が下がる。

この本は2008年発行で、今の僕ら世代の登山ブームの直前に出版されている。本の中には登山者に対する苦言も少なくないが、果たして自分は山とそこを守っている方々にきちんと敬意を表せてるのかと考えてしまった。

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