大雪山縦走 観光編

無事に山を降りて、すこし層雲峡を見て歩く。

適当に昼飯を食べて、旭川行きのバスに乗る。次の日は札幌で友人と会う約束だけど、さすがにボロボロなので電車一本で行ける旭川のビジネスホテルに泊まることにした。ビジネスホテルの風呂で軽くギアメンテと、テントを洗ったりした。

翌朝特急で札幌へ。友人が車を出してくれて、色々案内してもらう。

まずは小樽へ。

古い建物が残されていて、店として使われている。雰囲気がいいね。
海鮮丼を食べる。ようやく北海道らしい食事にありつけた。うまし。


続いてモエレ沼公園へ。

昔BRUTUSの公園特集で見てから、一度来てみたかった場所。イサムノグチが設計した公園だけあって、なんかヘンテコ(失礼)な建物がある。結構広いのでレンタサイクルで見て回った。近所にこんな公演があったらなー。


そして札幌から離れて、ちょっと田舎の方の花火大会へ。お祭りの1プログラムだったけど、やたらと近くで上げていて迫力満点だった。


翌日新千歳空港から成田へ。長かったような短かったような北海道遠征。
今回は色んな初めてのことを経験して、不安なことも多かったが自信もついた。
とにかく思い出深い旅になった。 
さて次はどこへ行こうか。

大雪山縦走 3日目~4日目

8月16日

夜中に風の音で目を覚ます。時計を見ると2時半くらい。案の定強い風が吹いていて、テントがかなりばたついている。なんだか外で人が動いてる気配がするが、いまいち確認する気にもならなかったので目を閉じていた。

しばらくして風が更に強くなった。さすがにこれはやばい気がする。ライトをつけると、テント内が結構濡れている。
背面上部の換気口を閉じる面ファスナーが雨と風で開いてしまって、その隙間から雨が入ってきてるらしい。これは構造上の欠陥じゃないのか?と思いながらも、どうするか考える。とは言えどうにもならなそうなので、適当に荷物をまとめて避難小屋に退避することにした。外に出るとテントが幾つか減っている。スイス人のテントが酷いことになってるけど、なにがあった…?
強風でテントの撤収は無理なので、ポールだけ倒して小屋に駆け込んだ。

小屋の中は意外と静かだが、やはり避難してきた人もいた。スイス人のテントは風で崩壊して、中の荷物が散乱したそうだ。
濡れたものをチェックし、干せるものは干す。
前回の白馬での教訓で防水だけはかなりしっかり対策をしていたので、濡れちゃいけないものは濡れていなかった。

この状態では出発は無理そうなので、1日停滞することにした。停滞なんて初めての経験だ。幸いiPodやら文庫本やら暇を潰せるものはあるので、だらだらと過ごす。避難小屋に1日いることなんてないから、見てるとそれなりに楽しかったりもする。雨風が弱まったタイミングを見て、テントを撤収。ドロドロになっていてとてももう1日使う気にはならない。明日下山しよう。

夜になると小屋番と常連ぽいおじさんがジンギスカンを食っていた。北海道ということを再認識する。おじさんはどうやらこの小屋の初代の小屋番だったらしい。役所との軋轢やら、色々な愚痴を聞いた。山もそういうところは同じなんだな…。

8月17日

風は止んだものの、雨は少し降っている。黒岳方面に向かい、途中天気が好転したら近くの山にも足を伸ばすことにする。

一昨日は青い空が見えた道だったのに、今は一変して真っ白な景色。こういう景色も嫌いじゃないが、レインウェアを着るのが嫌いなんだよな。しかしそんなことを考えながらも、開き直ったのかすこしずつ楽しくなってきた。雨も強くは降らず、フードは外して鼻歌交じりに歩く。

途中でベンチがあったので自分撮りなんてしてみた。寂しい画だ。

北海岳の分岐を通り、黒岳方面へ。少し明るくなってきた気がする。なんだか少し雰囲気の違った場所があり、近づいてみたら墓碑だった。いまいち何が彫ってあるのかわからなかったので、誰の墓かはわからなかった。自分もこういうとこに埋めてもらいたいな。

歩いて行くと草陰で何かが動いた。よく見ると二匹のリスがいる。一匹はさっさと逃げていったが、もう一匹はちょっと逃げては何かをかじっている。ゆっくり近づくとポールでつつけるくらいの距離まで近づけた。写真を撮らせてもらって、気をつけろよと声をかけて先へ進む。
草が増えたせいかリスが多い。気がついたら50cm位の距離にいたりもした。

この頃から青空が見えてきた。増水気味の川を渡り終わったところでレインウェアを脱ぐが、少ししたらまた空が暗くなってきた。つくづく嫌われてるなー。黒岳石室についた頃には軽く降ってきて、視界もすこぶる悪い状況。まっすぐ下山することにする。
黒岳の頂上直下ではナキウサギが姿を見せてくれた。細かく動くので写真はピンぼけ一枚しか撮れなかった。耳が短いとでかいネズミのようだ、と思ってたのが気に食わなかったのかもしれない。

黒岳頂上は展望0。さっさと下りる。地味に雨が降ってるがレインウェアを着るのも面倒なので、そのまま下る。登ってくる人もちょこちょこいるが、登ったところで何も見えないだろう。

1時間くらいで黒岳リフト駅に到着。この駅はやたらとリスが居る。自宅近辺にリス園というのがあるけど、それに近いな。ともかくリフトに乗り、ロープウェイに乗り層雲峡に到着。大雪山縦走はこれでお終い。
自分が思い描いてたようには行かなかったけど、なんだかとても楽しかったなー。

大雪山縦走 1日目~2日目

8月14日

朝の便で成田空港から新千歳空港へ。電車とバスを乗り継ぎ、旭岳の麓に着いたのは夕方だった。交通関連はあとでまた別にまとめようと思う。
旭岳青年キャンプ場で前泊をする。テントサイトは結構広く、トイレ、洗面所、水場と揃っている。ちょこちょこと外国から来たハイカーもいた。
このキャンプ場はソフトバンクの電波も届くので、天気予報を見たりできる。どうやら明日の夜から低気圧が来るようだ。山頂の天気予報では風速が20km/hになっていた…。

8月15日

4時半起床、出発がなぜか7時。ロープウェイの駅までは徒歩で数分。ロープウェイは10分ほどで姿見駅に到着した。

さて登山の始まりだ。最初から景色は雄大。姿見の池は以外に小さい。
登り始めると結構きつい。今回の荷物は合計で15kgくらい。時々おじさんに励まされながらマイペースに登り続ける。周りの観光客の軽装が恨めしい。振り向けばいつでも絶景が見れることを励みに足を出し続ける。
少し歩けばまた違う景色。来て良かった、と本当に思う。

なんとか旭岳山頂に到着。風が強くて寒い。ウィンドジャケットを着て、パンを食べる。
ここからが縦走。見通しがよく、遠くを歩いてる人がポツリと見える。北アルプスのような山を見渡せる のと違い、大自然の懐に入った感じ。
そんなこと考えているうちに、旭岳直下の下りのザレ場で二度ころんで、ストックが曲がった…。幸い一番先がちょっと曲がっただけなので、そのまま使える。収納時にひっかかるので外さないといけなそうだけど…。

それにしても景色がどんどんと変わる。似た景色なようで、緑の山、赤い山、黒い山。所々に雪渓があったり、カール地形だったり…。感嘆しっぱなし。

さて分岐点。ここで下山か縦走を続けるか決めないといけない。座ってなやんでいると、ずっと似たようなペースで歩いてた人が話しかけてきた。どうやら目的は同じトムラウシのようだ。彼はとりあえず縦走ルートでもう一泊し、翌日の天候次第で先を決めるらしい。そんな訳で自分も同じ様に進むことにした。最悪一日停滞できる日程ではあるし。翌々日は天気も回復するようだ。
ペースは自分の方が早いので先にテン場まで行くことにする。

途中岩場でピーピー言ってたのはナキネズミか?探しても姿は見えなかった。白雲岳の分岐ではエゾリスが一瞬見えたが写真は取れず。縦走ルートを進むほど自然が豊かになっていく。この辺りの時間帯が最も天気が良かったように思う。
ようやくついた白雲岳避難小屋。安心感からかどっと疲れて、しばし休憩。テントの受付に行くと、風が強くなるので危険を感じたら小屋に避難して来いとのこと。あとキタキツネが出るから、前室に食糧を置くなと。
テントを張り一息つく。このまま天気が良ければいいのになー。重い腰を上げて水を汲みに行く。セイシェルを持ってきたが、なんとなく煮沸してみる。エキノコックス怖い。
夜になると徐々に風が強くなってきた。前回の白馬での経験のせいか、そんなに驚くこともなく普通に眠りについた。

白馬岳で北アデビュー(2)

※悪天候のため写真が殆ど無いです。

23時ころに目を覚ますと、残念ながら雨は強くなっていた。風も強く吹いていて、時々テントが揺れ結露が顔にかかる。ライトで照らしてみるとテント内部も結構濡れているので、テント内を整理して濡れると困るものは防水パックライナーに突っ込む。今回は珍しくシュラフカバーを持ってきていてよかった。

また軽く寝て3時に起きる。なんだか普通に天井から雫が落ちている。とりあえず早茹でペンネを作って食べる。不味い上に量が多い…。二度目だけど、いまいちうまく茹で上がらないのはなんでだろう?

外では人の声と撤収の物音がしてる。早めに撤収して蓮華温泉に向かう予定だけど、正直このテントにもう一泊はきついなと考えていると、雨はまた強くなった。友人と話してもう1時間様子を見ることにした。とりあえず装備は全てザックに詰め込み、行動着を着込んで待機。全部片付けて明るい中で見てみると、どんどん水が落ちてくる。一緒にテンションも落ちてくるので、雨が弱まったのを見計らって撤収することにした。
そして最後にテントを防水サックにつめようとちょっと力を入れると、防水サックの巻くところからブチッという音が…。見ると半分ほどちぎれている。なんかもう心が折れた。

そんなこんなで友人と話して今後の方針を決めた。とりあえず白馬岳に登頂する。その後はどうせ自分たちの装備で大雪渓を下るのはきついので、白馬大池までいき天候の回復が見込めなければ栂池に下りることにした。

歩き始めるも視界が悪く、気付いたら白馬山荘がどーんと見えてびっくりした。一旦中に入りまたすぐ出発。テンションはガタ落ちだが、体調は割と良い。
白馬山頂では人が順番待ちをして、互いに撮影しあっていた。僕らも撮ってもらったり、撮ってあげたり。とりあえず白馬岳に登ったということにはなった。

その後は花や雷鳥を見ながらの下山。雨は時々止むものの、レインウェアは脱げない。ストックを持ってるせいで水が肘の方に入り込み、アームカバーもびしょ濡れになっていた。ただウールのせいかそれほど冷たさは感じなかった。

突然景色が開けて白馬大池に到着。天気予報が黒板に書いてあったが、あまり芳しくない。というか自分的には完全に下山モード。ポカリを買って栂池方面に向かうが、乗鞍岳への道が岩だらけの登りでとてもキツイ。友人が先に行ったので、一人で弱音を吐きながらマイペースに登り切った。しかし登ったと思ったら、今度は雪の下り坂。今回一番怖かったのがここだった。一度転んで滑り落ちそうになったが、ロープを掴んで何とかセーフ。初老の人の歩き方を真似たら、割と安全に下りることが出来た。やっぱり経験値不足だと痛感。

天狗原についた頃には雨もやみ、ようやくレインウェアを脱ぐことが出来た。天気も回復してきたようだけど、もう未練はない。黙々と下山。ツアー客と、ぬかるんだ地面に苦しめられつつも栂池山荘に到着した。

ビールで労い、ロープウェイ、バス、特急あずさと乗り継ぎ帰路についた。家に帰った後、ナルゲンボトルが無くなっていることに気づくというダメ押しがあり、自分の登山歴でワーストな山行となったとさ。

白馬岳で北アデビュー(1)

白馬岳に行ってきた。
7月の14,15,16と白馬岳に友人と行く予定を立てた。
出発は13日の金曜日。夜行で行く事を前提に調べると、ムーンライト信州という夜行列車か、京王バスかアルピコ交通の夜行バスという選択肢になった。
結局なんやかんやしてるうちにアルピコ交通しか取れなくなり、さわやか信州号というバスに乗ることになった。(ちなみに京王バスのほうが安くて早い)
4列シートなのでお世辞にも広いとはいえなかったが、乗り物に乗ると眠くなるタイプなのであまり気にせず熟睡した。正直途中休憩で止まるたびに目が覚めるくらいで、その他の記憶がほぼ無い…。

そんなこんなで白馬町バス停に到着。徒歩2,3分で白馬駅の場所にある。白馬駅からは30分おきくらいに出ているバスで猿倉まで行ける。
天気は小雨がポツポツ降っている状態で、これからどう転ぶかよくわからない状態。予報では昼から夕方にかけて雷雨になり、その後は好転するということだった。

猿倉山荘で登山計画書を提出する。僕らが行くのは猿倉~白馬(泊)~蓮華温泉(泊)~栂池というコースで、ちょっと変なコースどりなのでその辺を突っ込まれた。

あとは水だけ汲み、小雨が降る中出発する。雨のせいか川の水量が多い。登るに連れて登山道も小川のようになったりしている。
雨が強くなってきたか…と思っていたら白馬尻小屋が見え、その前には雪渓が広がっている。大雪渓目前で降らなくてもいいじゃないか、と思ったが、大雪渓では休憩を取らないほうよさそうなので、ここで雨宿りがてらの休憩はいいタイミングなのかもしれない。

小ぶりになったのを見計らって出発。少し登り、チェーンアイゼンを付ける。軽アイゼンでは効かないという情報もあれば、軽アイゼンで十分という情報もあり悩んだものの、結局はチェーンアイゼンとダブルストックでなんとかなるだろうと踏んだ。結果的にはこれで十分だった。ただ大雪渓を下るのであれば、ちゃんとしたアイゼンが必要だと思う。
最初は視界が悪かったものの、登るに連れて靄も晴れてきた。噂通りでかい岩がゴロゴロしていて、なかなかすごいところだと思い知った。実際半分を過ぎた頃に落石があり、2,30cmの岩が弧を描きながら、自分が5分前にいた辺りに突っ込んだのを見た時はゾッとした。幸いけが人は出なかったようだった。
大雪渓を登り切ったところにある岩峰跡で しばし休憩。珍しく友人の方が疲れていた。

その後小雪渓のトラバースを渡り、お花畑についた頃にまた天気が悪化。ゆっくり花を撮影できる状況じゃなかった(接写しても強風でブレブレだし)ので、そのまま登り白馬岳頂上宿舎に到着した。

それにしてもレインウェアの撥水性がひどい状態で、かなり体が濡れていた。以前Nikwaxで洗った際に、撥水剤をケチったのが裏目に出たようだ…。普通に水を吸うのでなかなか乾かないし、山行通してストレスになった。

ともかく受付を済ませ、テント設営してからゆっくりすることにする。しかしテン場はかなりの強風が吹き荒れている上にペグが効かずに四苦八苦。そんなこんなで苦戦してちょっと気を抜いたと同時に突風が吹き、次の瞬間にハイライトは糸が切れたスポーツカイト見たいな感じで飛んでいった。まさに( ゚д゚)ポカーンという感じで風に流され、斜面を転がり上がるテントを見ていたが、ハッと気がついて慌てて追いかけなんとか回収できた。しかし、テントをよく見るとフロアからポールが一本突き出ていて、屋根部分には細かい穴が広範囲にいくつか開いている…。
ぐったりしながら、友人に手伝ってもらいテントを固定、設営し終わり、小屋の食堂で食事を取ることにした。

二人共結構疲れていたのか、普段なら絶対頼むであろうビールも頼まずうどんをすすっていた。まあ友人はその後カレーも食っていたけど(笑)
しばらく休憩していると外が明るくなってきたことに気づき、一旦テントに戻ることにした。しかし戻るとまた風にやられて半壊してるハイライトの姿が…。膝から落ちそうになるのを堪えて、とにかく重い石に張り綱を掛けて飛ばないように固定した。だが気づくとポールが一本足りない。ハイライトはX状に長いポールを交差させ、短いポールを一本真横に指すのだけど、そのポールがない。そんな遠くに吹っ飛ぶようなものでも無いのに…。結局このポールは最期まで見つからなかった。

ちなみに友人はおそらくテン場で唯一のフロアレスシェルター。Gatewood Capeを使っていた。見るからに不安定だったが、一応朝まで建っていた。

その後は雨も強風もやみ、すこし周辺をふらふらして写真を撮ってみたり。仮眠から起きた友人とビール飲みながら話してると、また雨が降ってきたのでそれぞれのテントに戻った。18時~19時頃にはイヤホンを耳に突っ込み、起きたら雨がやんでることを祈りながら寝た。