スマホのGPSについての覚書。みちびきとか~
スマホをHUAWEI P9からHTCのU11に買い替えました。
買い替えの理由は幾つかあるけど、山で使うのに不自由が幾つかあったのが大きな理由です。
具体的にはHUAWEIのスマホは、GPS地図アプリのGEOGRAPHICAを使うことができない。全く使うことができないわけではなく、地図を保存しておいて現在地確認なんかはできるけど、歩いたルートの記録ができない。
なぜかという点はうまく説明できないけど、通常画面が閉じられても記録され続けるところが、記録されない。入ってる独自UIのEMUIがよくないんじゃないかな?まあGEOGRAPHICAの公式でもHUAWEIのは無理というスタンスなので、自分で工夫して~というのは難しい。
あとは単純に防塵や防滴もなかったという点。それでものすごく困ったことがあるというわけでもないけど、雨が降り出したら記録としての写真も完全に諦めるしかなかった。U11は防塵・防水なので、降っても(使おうと思えば)使えるということになります。
そんなわけでスマホの買い替えが頭に浮かんだ10月頃に、日本版GPSの「みちびき」のサービスが開始された。聞いたことがある人のほうが少ないのかもしれないけど、これを使えばcm単位で現在地がわかるから自動運転とかにも使えるよね!という感じのアレです。
GPSだけだと日本をよく見るのに人手不足だから、日本をよく見てくれる衛星を自前でうちあげて、GPSと力を合わせれば精度が上がる!という感じかな。
欧州、ロシア、中国、インドがすでに同じようなことをしてます。GPSはアメリカが打ち上げたもので、GNSSというのが総称になります。
で、これに対応した製品リストというのがアップされまして、幾つかのスマホもそのリストにあったわけです。
ほお、これを使えばcm単位で現在地がわかって、山での道迷いも減るかな?と思ったんですが、どうやらそういうわけでもない。
みちびきは幾つかの信号を出していて、センチメータ級即位補強サービスに使われるL6信号、サブメータ級即位補強サービス(1m以下の位置情報)に使われるL1S信号に対応してるスマホは今のところない。
ちなみにサブメータの方が、今後ハンディGPSなんかに使われていくんじゃないか、という事みたいです。これは専用の基準局とやり取りして精度を高める仕組みみたい。
スマホでみちびき対応とされるのは、L1C/Aという信号を受信できる機器。これに対応することで、測位に使われる衛星数が増えて精度が上がるということのようです。
で、実際そんなにかわるの?ということを都市部で実験した結果が下記ページ。「2.2 測位精度」 の①と②を見るとわかります。
[実証] 都市部でのQZ1測位モード比較
これだけ違えば十分かな、と思いますね。
ちなみにiPhoneXの位置情報対応はこんな感じに書かれています。
Assisted GPS、GLONASS、Galileo、QZSS
Assisted GPSはA-GPSと書かれてることもあります。まあこれは大体対応してるので無視。GLONASSはロシア版GPS、Galileoは欧州版、QZSSがみちびきですね。
Beidouという中国版GPSもあるんですが、iPhoneは非対応のようですね。
基本的には対応範囲が広ければ、多くの衛星の電波を拾えて精度も安定するということのようです。
そんな感じで調べたことを忘れる前に、ざっと書いてみました。
素人の付け焼き刃の知識なので、正確性は保証しませんが、はーそういうことがあるのか程度に覚えておいて、引っ掛かったときにはちゃんと調べることをおすすめします。